どうも不自由なYPです。今回は”この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。はずなのに効果を発動できる理由”についてお話していきたいと思います。
遊戯王を遊ぶにあたって重要な要素がカードの制約についてのお話。
近いお話は下記記事にも書いてます。
少し懐かしい現在は禁止カードのハリファイバーなんかも出てくるのでわからない人もいるかもですが、このカードと同じような制約のカードも多々あるので覚えておいて損はないと思います。
復帰直後の僕「なんでハリファイバーで呼んできたジェットシンクロンは墓地の効果使えんの?」
僕が初心者の頃の「なんで?」の振り返り
YOUTUBEとか見てるとコメント欄に時々「ハリファイバーで呼んだジェットシンクロン(グローアップブルーム)の効果使えませんよ!」という指摘があるのですが結論から言うと”使えるように展開できる”というお話ですね。
僕の遊戯王歴は2019年からで、公認・非公認大会優勝経験あり、公式大会店舗代表にもなりました。作ったデッキは30以上あり、カードは5000枚くらい購入してきました。
そんな僕が解説していきます。
気になること
- 相手が”この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない”モンスターがいつの間にか効果を発動していたのなんで?
- ハリファイバーの制約とシューティング・ライザー・ドラゴンの制約の違いがわからない。
この記事を読んで得られること
効果を無効にして特殊召喚したり、そのターン効果を発動できない制約があってもその効果を使う方法を解説
まずはテキストから見ていきましょう。
水晶機巧-ハリファイバー
リンク・効果モンスター(制限カード)
リンク2/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
チューナーを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
(2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。
EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
ハリファイバーって呼び出したチューナーはこのターン効果を発動できません。
しかし使えるのです、はあ?ですよね。
今回の論点は効果無効の話なので①ですね。
引っ張ってきたチューナーはこのターン効果を発動できません。
しかしかながら先述のようにジェットの効果を使って展開していきます。
ジェット・シンクロン
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/機械族/攻 500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
主に⑵の効果を使うわけですが、ハリファイバーのように制約で縛られて特殊召喚されているモンスターが効果を使えるようになるのか?なんですが、これはシンプルに”その効果によって特殊召喚された”という情報を消すことで使うことができるようになるんですね。
では、どうやってその情報を消すのか?なんですが、墓地へ送ったり除外したり、手札に戻したりなどの処理で一旦フィールドから離れさせることでハリファイバーの効果で出したモンスターという情報を消します。それで効果を使うことができるようになります。
ジェットシンクロンならリンクリボーに変換することで墓地へ送ることができるので墓地のジェットシンクロンは晴れて自由の身になるわけですね。
これはハリファイバーの制約のみならず、デッキから効果を無効にして特殊召喚とかそういった制約に使えるのでしっかり覚えておきましょう。
効果の無効する範囲が同名カードまで含めているかどうかが肝になる
またハリファイバーと絡めて覚えておきたい制約としてシューティング・ライザー・ドラゴンの制約もあります。
これは一見ハリファイバーと同じような制約に見えるのですが、こちらの効果は適用されるとそのターン使えなくなるのでハリファイバーよりもきつい縛りです。
シューティング・ライザー・ドラゴン
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守1700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのこのカードより低いレベルを持つモンスター1体をデッキから墓地へ送り、
そのモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを下げる。
このターン、自分は墓地へ送ったそのモンスター及びその同名モンスターのモンスター効果を発動できない。
(2):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。
⑴の効果の後半ですね。
「そのモンスター及びその同名モンスターの」の文言がなければフィールドに特殊召喚したり除外したりすれば効果は使えるのですが、同名モンスターまで含んでいるのでフィールドに出そうが除外しようが発動できないです。
墓穴の指名者のそのターンだけバージョンみたいな認識でOKです。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。はずなのに効果を発動できるたった1つの理由 まとめ
今回は”この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。はずなのに効果を発動できる理由”についてお話しました。
懐かしいカードを使っての解説でしたが、実際環境テーマにも似たような制約があるカードもありますし、たぶんこれからも使うことになるルール・テキストなんでしっかり覚えたいところです。
初心者のうちはマスターデュエルでルールや裁定や処理など覚えておくといいと思います。