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名称ターン1のないカードと「使用できない」と「発動できない」の違いについて

どうも不自由なYPです。今回は”名称ターン1のないカードと「使用できない」と「発動できない」の違い”についてお話していきたいと思います。

遊戯王を遊ぶにあたって重要な要素で”発動関連”についてです。

カードの発動と効果の発動の違いについては以下のリンクにて解説しているのでより理解が深まると思います。

昔、このあたりのルールを理解できていなかったころに、何度も同じカードを使う友人と遊んでいて、こっちも負けじと使えない2枚目を使って注意されたことがあるんですが、やはり遊んでくれる友人がルールに明るいとこういったミスを指摘してくれるのでありがたかった記憶があります。

今はマスターデュエルがあるのでそのあたりのルール違反的な行為はできなくなっているので、普通に遊べるんですが都度ルールについて明言してくれているわけではないので初心者の方はこの記事でルールを覚えてしまいましょう。

僕の遊戯王歴は2019年からで、公認・非公認大会優勝経験あり、公式大会店舗代表にもなりました。作ったデッキは30以上あり、カードは5000枚くらい購入してきました。

そんな僕が解説していきます。

気になること

  1. 相手が同じカードを何度も使ってきた、なんで同じカードを1ターンに何度も使えるの?
  2. 相手のカードを発動無効にしたのにもう一度使われたインチキしてるんじゃないの?

この記事を読んで得られること

  • 名称ターンの存在しないカードは1ターンに何度でも発動可能で発動無効と効果無効によって使えるカードと使えないカードを解説します。

発動の回数や使用に関するカードテキストの見分け方

遊戯王は昔のカードとなるとテキスト整備がなかったので1ターンに1度などが書かれておらず、しかし書かれていないのなら何度でも使えるという扱いですが、基本的にはエラッタ(テキストが整備されること)は最新の再録されたカードに準ずるわけですね。

例えば増殖するGはテキストがいくつかあるので、この2枚を見比べてください。

双方同じ増殖するGというカードですが、後述する発動に関する部分でかなり大きな違いが発生します。

なお、上が古いテキスト、下が新しいテキストとなるのですが違いに気が付きましたか?

答えは発動と使用の部分が違うわけですが、ここについて今回解説していきます。

ターン1制限なし

まずは最も使いやすい代わりにめちゃくちゃ強力なカードは少なくリミットレギュレーションにより調整されているので基本的には強力なカードにはターン1の制限があることが多いです。

合成獣融合

速攻魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
獣族・悪魔族モンスターのいずれかを含む、自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
融合モンスター1体を融合召喚する。

(2):自分メインフェイズにこのカードが墓地に存在し、
自分のフィールドか墓地に「有翼幻獣キマイラ」が存在する場合、以下から1つを選択して発動できる。
●このカードを手札に加える。
●このカードを除外し、自分のデッキ・墓地から「幻獣王ガゼル」1体と「バフォメット」1体を特殊召喚する。

余談ですが、最近のものも含めて融合系のカードは融合する効果、この場合だと⑴の部分には名称ターン1の制限がないことが多いですね。

⑵の効果は後述する”使用”にかかってくる効果なので割愛します。

名称なしターン1制限

テキスト内に「1ターンに一度発動できる」という文言はあるものの、名称はないというもの。

何言ってんだ?と思われるかもなのでカードのテキストを使って説明します。

閉ザサレシ世界ノ冥神 サロス=エレス・クルヌギアス


リンク・効果モンスター
リンク5/光属性/悪魔族/攻3000
【リンクマーカー:上/右上/右/下/右下】
効果モンスター4体以上
このカードをリンク召喚する場合、相手フィールドのモンスターも1体までリンク素材にできる。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):リンク召喚したこのカードは、このカードを対象とする効果以外の相手の発動した効果を受けない。
(3):1ターンに1度、墓地からモンスターを特殊召喚する効果を含む、
魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。

閉ザサレシ世界ノ冥神の⑴と⑶の効果なんですが、まず⑴については1ターンに1度という文言はなく前述のテキストタイプですね、大前提としてリンク5がそうポンポン出せるわけでもないから必要ないと思ったのかもしれませんが、僕はマスターデュエルで1ターンに2度出されて震えあがりましたからね。ビビるわ。

⑶には「1ターンに1度」という文言がありますが、これが書かれていても2体閉ザサレシ世界ノ冥神が存在すれば各々2度⑶の効果を使えます、覚えておきましょう。

このパターンは本当によくあるので展開系デッキではこういう効果をぐるぐる使うことでリンク値を伸ばしたりします。

発動名称ターン1制限

現在最もポピュラーに使用される発動回数の制限を設けるのに使われる文言ですね。

「このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない」というもの

魔玩具補綴

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「融合」1枚と「エッジインプ」モンスター1体を手札に加える。

デッキから2枚カードを引っ張るカード。デッキ圧縮に使えて非常に便利。出張にも使われるカードですね。

1ターンに1度しかこのカード名の効果は使えないので注意です。

使用のターン1制限

使用も発動と概ね変わらないのですが、発動と違い、発動無効をチェーンされた場合、もう1枚発動できるか否かが大きな違いと言えます。

幻獣王キマイラ

融合・効果モンスター
星6/風属性/獣族/攻2100/守1800
獣族モンスター+悪魔族モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「有翼幻獣キマイラ」として扱う。
(2):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
(3):相手ターンに墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の獣族・悪魔族・幻想魔族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

⑴は自分を有翼幻獣キマイラだと強く思い込むトランスキマイラなので置いといて、⑵⑶の効果ですよね。前述のように使用は発動と大きく変わるものではなく、基本的に1ターンに1度しか発動できないものなんですが、発動無効を受けた場合に発動制限の方はもう1枚あればもう一度発動できるのに対し、使用の方はどう足掻いても”使うことができない”という点が大きく違います。

当然、発動制限の方が発動無効を受けた場合のリカバリーが効くので(同じカードを二枚持っているなら)どちらかと言えば、使用制限よりも優先したいところなんですが最近の新しいカードは発動制限よりも使用の方に重きを置いているようです。

デュエル1の制限

ちょっと特殊なのがデュエル1というターンを跨いでゲームに干渉する制限

時々忘れて怒られるから僕は使うのをやめた。

スケアクロー・ライトハート


リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/獣戦士族/攻 500
【リンクマーカー:左】
「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体
このカードをリンク召喚する場合、自分のメインモンスターゾーンのモンスターしかリンク素材にできない。
このカード名の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードがEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。
デッキから「肆世壊=ライフォビア」1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドに「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

傾向としてシンプルにフィールドに墓地からモンスターを出力するようなカードに設けられている帰化がします、ドットスケーパーとかもそんな感じ。

ともかくこの効果を使うと、無効にされても発動無効にされてもそのデュエルで使えないので注意が必要です。

名称ターン1のないカードと「使用できない」と「発動できない」の違いについて まとめ

今回は”名称ターン1のないカードと「使用できない」と「発動できない」の違い”についてお話しました。

カードにはそれぞれ明記された発動できる回数や、使用回数が存在し、明記されていなければ基本的には何度でも使えるというものがあります。ここらへんはたくさんカードに触れて覚えていくしかないのでマスターデュエルで覚えていけるのでとにかく遊んで覚えましょう。