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灰流うららの有効な使い方と注意点、対策方法や相性のいいカードを解説

どうも不自由なYPです。今回は”灰流うららの使い方と対策方法”についてお話していきたいと思います。

遊戯王を遊ぶにあたって重要な要素である手札誘発。その中でも採用率は95%を超え、増殖するGと並ぶほどの汎用性を持つ灰流うららですが、その効果の使い方や具体的にどのような効果を無効にできて、逆に無効にできない効果などの疑問があると思います。

ほかの手札誘発はこちらを参照してください

それらを解決していきます。

僕の遊戯王歴は2019年からで、公認・非公認大会優勝経験あり、公式大会店舗代表にもなりました。

そんな僕が解説していきます。

気になること

  1. 灰流うららの使い方が知りたい
  2. 灰流うららでどんな効果を無効にできるのか知りたい
  3. 灰流うららで無効にできない効果を知りたい

この記事を読んで得られること

  • 灰流うららの基本的な使い方を解説
  • 灰流うららが無効にできる具体的な効果を解説
  • 逆にデッキからカードが動くのに灰流うららが使えない効果を解説

灰流うららのテキストと基本的な使い方

チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果

灰流うららは広い範囲をカバーする効果があり、

  • デッキから手札に加える効果
  • デッキから特殊召喚する効果
  • デッキから墓地へ送る効果

”を含む効果”を無効にできます。

この含むというのがネックで後述の具体例でも紹介しますが、その効果の中にデッキを触る効果が含まれているなら灰流うららで無効にできるわけですね。

デッキから手札に加える効果はサーチやドローも含まれます。

デッキから特殊召喚する効果は例えばEX・デッキと書いてあっても当然無効にできますし、表示形式が裏側守備表示でも無効にできます。

墓地へ送る効果はメインの効果がいわゆるデッキ融合だったとしても効果内にデッキから墓地へ送ってという文言があれば無効にできます。

灰流うららが無効にできる3つの具体的と特殊な例

では、灰流うららで無効にできる効果を具体的にみていきましょう。

デッキから手札に加える

増殖するG

効果モンスター 星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 200 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。 (1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。 このターン、以下の効果を適用する。 ●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローする。

灰流うららと並んで採用率が高い汎用手札誘発の増殖するGですが、この効果は”相手が特殊召喚する度にデッキから1ドローする”という効果なので当然灰流うららで無効にできます。

なお、プレイの話になりますが、手札次第では相手ターンに灰流うららを投げて硬い盤面にされるより、自分ターンに投げられる増殖するGをケアするために灰流うららを残しておくというプレイもあるります。

デッキから特殊召喚する

PSYフレームギア・γ

特殊召喚・チューナー・効果モンスター(制限カード)
星2/光属性/サイキック族/攻1000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、
その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

PSYフレームギア・γの効果の本命は”相手モンスターの効果の発動を無効にし破壊する”というものなのですが、その手前の文言に”自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し”というものがあることから灰流うららで無効にできます。

僕個人的にPSYフレームギア・γに対しての灰流うららは場合によっては悪手だと考えていて、この処理後にモンスター効果を使わずにターンを返すなら灰流うららを投げてもいいと思います。ただし、この処理後以降もモンスター効果を使う予定があるならPSYフレームギア・γの効果を通しておいた方がいいです。

なぜかというと、PSYフレームギア・γの効果を灰流うららを投げて無効にしたとしても相手の手札にPSYフレームギア・γが残り、なおかつ、PSYフレームギア・γは1ターンに一度の制約がないので条件がそろえば何度でも使えてしまうわけですね。

このことからPSYフレームギア・γに対しての灰流うららは考えないといけません。

脱線しましたが、デッキからの特殊召喚を含む効果なので灰流うららは打てますということです。

デッキから墓地へ送る

真紅眼融合

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、
自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。

”手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り”という文言があるので灰流うららを打つことが可能です。

なお、この時仮に相手のデッキに融合素材がおらず、手札にのみ存在していても灰流うららは打てるのでこういった制約を課せる効果には積極的に灰流うららは打ちたいですね。

特殊な例

トロイメア・フェニックス

リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/悪魔族/攻1900
【リンクマーカー:上/右】
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相互リンク状態の自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

少し特殊な例となりますが、トロイメア系のモンスターも汎用性が高く見かけることが多いので合わせて解説していきます。

トロイメア・フェニックスのリンク召喚成功時効果で手札コストを捨てて相手の魔法罠カードを一枚破壊する効果があるのですが、この効果の発動時にトロイメア・フェニックスが相互リンク状態(リンクマーカーがお互いを指している状態)だと1ドローついてくる、おまけ効果があるのですがこの効果に対して相互リンクではない状態では灰流うららは打てず、逆に相互リンク状態だと灰流うららは打てるので注意が必要です、自分の盤面を削られることを防ぎつつ相手の1ドローを止めることが可能です。

逆にデッキからカードが動くのに灰流うららが使えない2つの効果

灰流うららの相当広い範囲をカバーしているのですが逆に”デッキを触るのに灰流うららを発動できない場合”について解説していきいます。

デッキからセットor表側表示で置く効果

スタンドアップ・センチュリオン!

フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「センチュリオン」モンスターカードが存在する限り、
このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「センチュリオン」モンスター1体を永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(3):モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
「センチュリオン」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

”デッキから「センチュリオン」モンスター1体を永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く”という文言ですね、素直に灰流うららのテキストを読み解けば打てないことはわかるのですが、時々対戦していると投げられたりすることがあるので注意が必要です。

デッキから除外する効果

封印の黄金櫃

通常魔法(制限カード)
(1):デッキからカード1枚を選んで除外する。
このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加える。

これも前述のセット・表側表示と同様にテキストから読み解けるのですが、デッキから除外する効果へは灰流うららは打てません。覚えておきましょう。

コストでデッキから墓地へ送る場合

斬機サーキュラー

効果モンスター(制限カード)
星4/光属性/サイバース族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター1体でしか攻撃できない。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドに他の「斬機」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

これが一番間違えやすいのですが、”デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。”はコストであり、効果ではないことから灰流うららを打つことはできません。このコストと効果の違いはこちらで解説しています。

このパターンは意外と多いので相手がいきなりデッキを触ったらコストかもしれないことを念頭に動きましょう(安易にうららチェーンしますとかいうと手札にうららがあることがばれるので)

灰流うららを対策する方法とカードを紹介

灰流うららを対策する方法と対策カード

対策方法

灰流うららを対策する方法としては魔法・罠・モンスター効果で発動・効果無効を構えたり、同時にチェーンを組む場合はこのチェーの順番を”灰流うららを挟めないタイミング”でチェーンブロック組むことで対策できます。

対策カード

汎用性が高い対策カードとしては墓穴の指名者と抹殺の指名者ですね。

墓穴の指名者

速攻魔法(準制限カード)
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及び
そのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

多くの手札誘発がこのカードに叩き落とされてきました、その実績は言うまでもなく手札誘発キラー。

これが握れていれば原始生命態ニビルのような手札誘発以外は通らないも同然なので堂々と展開していきましょう。

抹殺の指名者

(制限カード) 【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカード1枚をデッキから除外する。
ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。

デッキに灰流うららの採用が必要ですが、多くのデッキに採用されるカードなので対策可能。ただし制限カードなので素引きのハードルが高いので現実的には難しいです。

神の通告

【 カウンター罠 】

①:1500LPを払って以下の効果を発動できる。
●モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。

モンスターの特殊召喚やモンスター効果について、他の追随を許さないカウンター罠。

手軽に使えるライフコストで手札誘発モンスターすべてを無に帰すカードです。

[汎用手札誘発]灰流うららの使い方と対策方法を解説[初心者必見] まとめ

今回は灰流うららの使い方と具体的な例を解説しました。

遊戯王のデッキ構築の上で最も採用されるカードであり、手札誘発筆頭である灰流うららはその採用率から意外性は低く、常に警戒されるカードなので手札誘発の醍醐味である”予想外の妨害”の一つとしてはカウントできませんが、それでもマストカウンター(打たれたら致命的なポイント)はどのデッキにも存在するので、むやみに使わず(どのようなカードでもそうですが)、慎重に相手の嫌がるポイントに投げるようにしましょう。